建築業者のみなさんに今、最も知っておいていただきたいこと、それは「コンテンツマーケティングとHP運用成功の関係性」です。
この2つが上手く連携することで、自社の強みの認知、そして新規顧客層の獲得と、そこからつながる営業利益のアップまで、多くの面で良い変化が期待できますので、このコラムでは、コンテンツマーケティングの基本と、それがウェブサイト運用にどのように貢献するのかについて解説します。
~コンテンツマーケティングって何?~
コンテンツマーケティングとは、商品やサービスの直接的な宣伝ではなく、ユーザーにとって「有用な情報」や「知識」を提供することで顧客との接点を持つ&顧客からの信頼を得て、潜在的な顧客層を開拓するマーケティング手法です。
建築系企業のホームページで言えば、自社サービス(建築、工法、資材、設備、トレンドなど)に関するアドバイスや専門的知識をブログやコラムで発信することが一例をして挙げられます。
~建築業界でのコンテンツマーケティングの重要性~
建築業界は多くの競合が存在しており、顧客の獲得と維持が課題となっています。
コンテンツマーケティングはこの点で特に有効で、自社信頼と専門性を証明しながら、新しい顧客層にアプローチする手段となります。
塗装会社であれば、塗料や塗装に関する専門知識、防水会社であれば防水性やメンテナンスの必要性、リフォーム会社であればリフォームのトレンドやテイスト別の材料、デザインやリフォーム案についてなど。
このように、各社それぞれ、自社が持つ特定の施工分野における情報を発信することで、それぞれの施工に関する価値を伝え、提案も行うことが可能になります。
以上のように、コンテンツマーケティングは建築業者にとって非常に有用な戦略です。
それでは、次のセクションでは、コンテンツマーケティングが具体的にどのような理論・流れを辿ってその効果を発揮しているのか、そのステップをわかりやすく解説します。
こちらの目次では、では一体「コンテンツマーケティング」と呼ばれるものが、どのような仕組みで効果を発揮しているものなのか、ユーザーの行動に沿って分かりやすくお伝えしたいと思います。
①ユーザーによる検索
ユーザーは、地震が興味を持っている、あるいは問題を感じている物事に対し、インターネット上でキーワードを入力し検索を行います。
②ユーザーによる発見
検索後の検索結果画面において、自信が必要とする情報が載っていると思われるサイトを発見します。
③コンテンツの閲覧
「②」で表示された記事やサイトのタイトル等から、見たいサイトを選別しクリックすることで、ウェブページに入り、記事やコラムなどのコンテンツを閲覧します。
※ここでのクリック先が御社のウェブサイトだった場合、御社HPへと辿り着きます。
④閲覧によりニーズが満たされた場合、「満足度」と「信頼性」を感じる
閲覧の結果、ユーザー側のニーズが満たされる良質なコンテンツだったと感じた場合、その情報を掲載しているサイト(企業)に対し信頼性を感じます。
その結果として、満足度・信頼性を得た閲覧ユーザーが、企業にとっての「潜在的な新規顧客層」として発掘されたことになります。
⑤データ解析による改善と更新
自社ウェブサイトへのアクセスデータとして①~④までの流れから得られたデータを蓄積・解析することで、ユーザーの動きや自社HPへの流入傾向を知ることができます。
この解析結果を基にコンテンツを更新・最適化することで、より多くのユーザーからの認知、ホームページへの流入へとつなげていきます。
⑥検索エンジンからの評価
自社のページが良質なコンテンツとしてユーザーエンゲージメント(流入数、滞在時間、離脱率の低さなどの、複数の指標から判断される)が高まると、Googleなどの検索エンジンがその価値の高さを評価し、検索結果の掲載順位を上位へと上げてくれます。
⑦クリックと流入の増加
検索結果での掲載順位が上がることで、より多くのユーザーがウェブサイトをクリックし、該当のページ(コンテンツ)への流入が増加します。
以上、7つのステップが繰り返されることで、ユーザーによる自社認知、検索エンジンからの評価、掲載順位の上昇、流入数アップという流れを生み出すことができ、潜在的な顧客層をグッと厚くすることが可能に。
これが、コンテンツマーケティングがホームページの運用において効果を生み出す仕組みです。
事業成長のためのコンテンツマーケティング実践ガイド
では今すぐ実際にコンテンツマーケティングを始めるための実践ガイドを、重要なポイントに絞ってお伝えします。
■ターゲットを明確にする
- ターゲット層の洗い出し
建築業界においてマーケティング活動を成功させるための第一歩は、自社のサービスや商品が誰に向けられているのかを明確にすることです。
例:こだわりの高級住宅が強み ➡対象となる顧客層:高所得層やライフスタイルにこだわりを持つ方々 など
- リサーチ方法:
今までの施工において反響の高い工事内容や自社が得意とする分野を基本とし、SNSのトレンドやGoogle Analyticsなどのデータも活用し、ターゲット層を絞り込んでいくとよいでしょう。
■コンテンツマーケティングの戦略と計画作成
- 戦略の策定
上記で洗い出したターゲットが持つニーズや自社が提供できる強みについて、どのような内容・見せ方で提供するのか、方向性を決定します。
例:環境に配慮したエコな家づくりが強み ➡「エコ」「省エネ」「地球環境」などを中心としたコラムを掲載する など
- 計画の作成:
月や四半期ごとのスケジュールを作成し、どのタイミングで何を発信するのかをある程度計画しましょう。
定期的、かつ高品質なコンテンツを提供することが大切ですので、しっかりと流れを作りましょう。
■期待する成果の検討
- 期待する成果
コンテンツマーケティングを通して期待したい成果についての目標を立てます。
ウェブサイトの訪問者数の増加、問い合わせの増加、さらには実際の契約数の増加など、具体的なKPIを設定します。
■効果の測定方法
Google Analyticsという、Googleが提供する無料のアクセスデータのレポートを利用し、サイトの訪問者数や滞在時間、コンバージョン率などの指標を定期的にチェックしましょう。
また、SNS上での反響やメールや電話による問い合わせ件数の変化などを参考に、施策の調整を行うことで効果的な運用ができます。
まとめ
コンテンツマーケティングは、始めこそハードルが高い施策のように思えるかもしれませんが、いざ初めてみると、自社の強みや今後の姿を可視化し、自社が持っている知識を活用して運用していくことができるという、今すぐにでも取り組める施策です。
リスティング広告のような継続的な費用も発生しませんので、お財布に優しいのも嬉しいですね。
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