建設業にホームページは本当に必要?|集客・採用・信頼を強化する活用方法
いまや建設業のほとんどがホームページを持つ時代です。
総務省の令和6年通信利用動向調査によれば、建設業のホームページ開設率は 95%超。
しかし現場の声を聞くと──
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「せっかく作ったのに問い合わせが増えない」
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「採用ページを整えても応募がこない」
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「作成したまま放置している」
といった課題を抱える企業は少なくありません。
ホームページは「作るだけ」では成果につながりません。
集客・採用・ブランディングを支える“会社の強みを伝えるツール” として活用してこそ、本来の価値を発揮します。
この記事では「建設業におけるホームページの必要性」を軸に、成果を出すための活用法を整理します。
まずは自社サイトの現状と照らし合わせながら読み進めてみてください。
目次
1. なぜ建設業にホームページが必要なのか?

かつて建設業界の営業は「紹介」や「チラシ」が主流でした。
しかし現在では、施主も求職者も まずネット検索で会社を比較 します。
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「○○市 外壁塗装」
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「リフォーム会社 施工事例」
などと検索されたとき、ホームページが見つからなければ競合他社に顧客や求職者を奪われてしまいます。
ホームページは「持っているのが当たり前」の時代だからこそ、どう見せるか・どう活用するか が差を生む時代になっています。
ホームページが担う3つの役割
建設業のホームページは、次の3つの役割を兼ねています。
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営業ツール:施工実績や資格で「信頼できる会社」という印象を与える
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採用ツール:社員の声や社内の雰囲気を伝え、応募を増やす
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ブランディング:他社との違いや強みを明確にし、選ばれる理由をつくる
つまり「建設業にホームページは必要か?」という問いに対しては、信頼・集客・採用すべてに直結するから必要 と言えます。
【関連記事】建設業のホームページリニューアル|効果的なタイミングと成功のポイント
2.建設業のホームページに必要な基本要素
建設業のホームページで成果を出すためには、ただ「情報を載せる」だけでは不十分です。
信頼を獲得し、問い合わせや応募につなげるために押さえておきたい3つの要素を解説します。
2-1.施工事例・対応エリア・得意分野を明確に
建設業ホームページで最も閲覧されるのが 施工事例ページ です。
写真を並べるだけでなく、以下を加えることで問い合わせ率が大きく改善します。
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ビフォーアフター写真:仕上がりの変化を直感的に伝えられる
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施主の声やコメント:リアルな体験談が信頼性を高める
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工事のポイントや工期の解説:具体性があると安心感につながる
さらに、対応可能な エリア や 得意分野 を明記することも重要です。
「住宅リフォームに強い」「公共工事も対応可能」など、自社の強みを具体的に伝えることで、競合との差別化と信頼構築につながります。
【関連記事】集客につながる施工事例の見せ方|建設業ホームページの改善ポイント
2-2. スマホ対応・更新性・使いやすさ
いまや建設業ホームページへのアクセスの 7割以上がスマホ経由。
スマホ表示が崩れていたり見づらいサイトは、せっかくの訪問者をすぐに離脱させてしまいます。
また、施工実績が数年間更新されていないと「この会社は動いていないのでは?」という不安を与えかねません。
そのために重要なのが、CMS(更新システム)の導入 です。
WordPressなどを活用して、社内で簡単に施工事例やお知らせを更新できる体制を整えることで、最新情報を発信し続けられます。
2-3. 問い合わせのしやすさを徹底設計
問い合わせや資料請求を増やすには、導線設計 が鍵となります。
たとえば、
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常に画面下に固定された 問い合わせボタン
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項目を最小限にした シンプルな入力フォーム
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電話・LINE・メール など複数の連絡方法を用意
さらに、施工事例・社員紹介・資格の掲載など、安心感を与えるコンテンツを併せて配置すれば、問い合わせ率は大きく向上します。
【関連記事】建設業のホームページ制作ガイド|費用・事例・失敗しない進め方
3.集客力を伸ばす3つの施策

建設業が集客力を伸ばすには、Webの力は欠かせません。
ホームページを軸にSEO・SNS・Web広告の3つの施策をバランスよく取り入れることで、継続的に新規顧客を獲得できる仕組みを作ることができます。
【関連記事】建設業がWebで集客する方法|SEO・広告・SNS活用の全体像
3-1. SEO対策
見込み客の多くは「地域名+サービス名」で検索して業者を探します。
たとえば「○○市 外構工事」「△△市 リフォーム会社」などです。
こうした検索で上位に表示されるよう、地域名やサービス内容をタイトルや本文に自然に入れておくことが大切です。
また、施工事例やお客様の声を定期的に更新することで、検索エンジンからの評価も高まります。
さらに、リフォームの費用相場や工事のコツなど、ユーザーの疑問に答えるコラムを発信すれば、専門性と信頼性を同時に高められます。
検索で見つけてもらい、記事で信頼を築く。これが、長く集客を続けるための基本です。
【関連記事】SEOとは?受注につなげるホームページ対策ガイド【建設業向け】
3-2. SNSの活用
InstagramやYouTubeなどを活用し、現場の様子やスタッフの人柄を発信することで、会社の雰囲気や仕事の丁寧さが伝わります。
写真や動画でリアルな姿を見せることで、検索だけでは届かない層にもアプローチでき、信頼感の向上にもつながります。
また、SNSで施工事例やお知らせを定期的に更新すれば、ホームページへの誘導効果も期待できます。
「発信が苦手」という企業こそ、まずは月1回の投稿から始めてみるのがおすすめです。
3-3. Web広告
短期間で集客を強化したい場合は、Google広告やSNS広告が効果的です。
地域や年齢層、興味関心を細かく設定して配信できるため、狙いたい層にピンポイントで届けられます。
特に「外構工事 見積もり」や「リフォーム 費用」など、ニーズが明確な検索キーワードを設定すれば、高い費用対効果が見込めます。
SEOやSNSと組み合わせて活用することで、安定的に問い合わせを増やす仕組みがつくれます。
4. 採用力を高めるホームページの使い方
人材不足が深刻化する建設業界では、採用ページの質が応募数を左右します。
求職者が知りたいのは、給与や条件だけではなく 会社の雰囲気・働き方。
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社員インタビュー
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写真や動画
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福利厚生・制度紹介
こうした「会社のリアル」を見せることで、応募の質も数も大きく変わります。
5.ブランディングで「選ばれる会社」へ
建設業のホームページは 会社の顔=ブランドイメージ を形にする場でもあります。
価格だけで選ばれる時代は終わり、「この会社に任せたい」「理念に共感できる」と思われるかどうかが重要になります。
ブランディングを高める要素例
- 統一感のあるデザイン(色・フォント・写真)
- 代表メッセージや理念の発信
- 施工実績の見せ方に工夫
- 社員紹介や社風の紹介
こうしたブランディングの積み重ねが、「地域で選ばれる会社」「応募が集まる会社」につながります。
6. 費用相場と制作の流れ
コストを抑えることも大切ですが、成果につながるホームページには正しい投資と進め方が欠かせません。
相場の目安と制作ステップを理解し、自社に最適なプランを描きましょう。
費用相場の目安
建設業のホームページ制作費用は目的や規模によって幅があります。以下は一般的な相場です。
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テンプレート型:30〜50万円
→ 低コストで短納期。デザインは制約あり。 -
オリジナル型:80〜150万円
→ 独自デザインで差別化可能。ブランディングや集客に強い。 -
ランディングページ型(LP):20〜40万円
→ キャンペーンや求人専用など、単発施策に最適。
注意したいのは、「安さ」だけで制作会社を選ぶと失敗しやすいという点です。
集客・採用・信頼構築など、自社の目的に合った投資を行うことが成果への近道です。
制作の流れ
STEP1:目的整理
まずは「ホームページをなぜ作るのか」を明確にしましょう。
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集客を強化したい
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採用を改善したい
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信頼性を高めたい
目的が曖昧だと、見栄えだけ良くても成果の出ないサイトになってしまいます。
STEP2:ページ構成の設計
目的に沿って、必要なページと導線を決めます。
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施工事例
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会社概要
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代表あいさつ
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採用ページ
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お問い合わせフォーム
訪問者が「知りたい情報にすぐたどり着ける」シンプルな設計が成功のポイントです。
STEP3:素材準備
デザイン以上に成果を左右するのが 素材の質。
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明るく見やすい施工写真
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社員インタビューや日常の様子
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施主の声や体験談
こうしたリアルな情報は信頼を高める大きな要素です。
逆に「暗い写真」「専門用語ばかりの文章」はユーザー離れにつながるため注意しましょう。
STEP4:公開後の運用・改善
ホームページは「公開して終わり」ではありません。
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施工事例やお知らせの定期更新
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アクセス解析による改善
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コンテンツの追加や修正
特に建設業では、最新の実績更新が信頼性に直結します。
社内で簡単に更新できる仕組みを整え、継続的に改善することが成果につながります。
7. よくある失敗と対策

ホームページ制作は大きな投資だからこそ、失敗は避けたいもの。
建設業で特によく見られる失敗例と、その解決策を整理しました。
失敗1:デザイン重視で問い合わせ導線が弱い
見た目にこだわるあまり、問い合わせフォームが分かりにくくなっているケースです。
入力項目が多すぎたり、ボタンが隠れていると、せっかく興味を持ったユーザーが離脱してしまいます。
対策: デザインよりも導線設計を優先し、「問い合わせ」「資料請求」などのボタンを常に分かりやすく配置しましょう。
失敗2:更新されず放置される
公開直後は綺麗でも、施工事例やお知らせが何年も更新されないまま放置されているサイトは少なくありません。
こうした状態は「最近は仕事をしていないのでは?」と不安を与え、信頼を失う原因になります。
対策: CMS(更新システム)を導入し、施工事例やお知らせを社内で簡単に更新できる体制を整えることが大切です。
失敗3:制作会社の業界理解不足
建設業のホームページには、施工事例の見せ方や地域SEOなど、特有のノウハウがあります。
こうした知識を持たない制作会社に依頼すると、見た目は整っていても集客や採用につながらないサイトになりがちです。
対策: 建設業の制作実績が豊富で、SEOや運用サポートにも強い制作会社を選びましょう。
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まとめ|“見せるだけ”で終わらない、価値を伝えるホームページへ
建設業にとってホームページは「会社案内」ではなく、
信頼を築き、集客し、採用につなげる営業ツール です。
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施工事例の見せ方で信頼を積み上げる
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スマホ最適化で機会損失を防ぐ
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SEO・SNS・広告で集客を広げる
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採用ページで会社のリアルを伝える
これらを整えたホームページは、まさに “選ばれる会社”をつくる武器 になります。
まずは自社サイトの現状を振り返り、改善の一歩を踏み出しましょう。
「問い合わせが増えない」
「採用ページをどう改善すればいいか分からない」
「古いデザインのままで印象が悪い」
自社ホームページに課題を感じているなら、まずは現状をチェックしてみませんか?
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建設業の現場を知っているからこそ、
施工事例の見せ方や地域SEO、採用ページの工夫など、
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〒103-0005
東京都中央区日本橋久松町13-1
TEL:0120-16-1244
監修者プロフィール
齋藤 直樹
株式会社イエスリフォーム 代表取締役社長
1976年、千葉県生まれ。
2012年に株式会社イエスリフォームを設立し、ITと建築をつなぐ事業をスタート。翌年からは内装デザインやリフォームも手がけています。
現在は、建築アプリの開発や地域サイトの運営、ビル再生プロジェクトなど、地域に根ざした活動を展開中。
現場目線で「わかりやすく、親身に」情報を届けることを大切にしています。