建築・建設業界においても、ホームページは自社認知度を上げ、自社のこだわりや施工事例・施工実績などをアピールできる便利な場であり、多くの会社が導入しているホームページ。
今回のコラムでは、もしまだホームページを持っていなくても、「これから作りたい」もしくは、ホームページはあるけど「リニューアルしたい」という皆様のために、ホームページ作成を成功させるために“やってはいけないこと”の代表例をわかりやすくご紹介します。
みやすく、使いやすい、そしホームページ作成・リニューアルの目的を達成するためにぜひ参考にしてみてください。
建築業・建設業のホームページを作る際に最も重要な段階の一つは、設計です。
設計の段階でしっかりとした計画を立てないと、後々の問題が生じる可能性があり注意が必要です。
設計段階で以下にご紹介する2つは決してやってはいけません。
【明確な目的を持たない】
ホームページ作成の計画において、明確な目的こそが重要です。
ホームページを通して実現したい目的がはっきりしていないと、ページの方針やデザインを決定する基準があいまいになり、方向性が定まりません。
単に「ホームページを作ること」が目的ではなく、「ホームページ経由で問い合わせを増やす」「内覧会の予約を獲得する」「採用に役立てる」など、具体的な目的を定めることが不可欠です。
【ターゲットを明確にしない】
目標を明確にすることと同じように大切なのが、ホームページを見るターゲットの設定です。
例えば、「新築戸建て」であっても、デザインのテイストや部材の特徴などによってターゲットとなる顧客層は異なります。
その異なるターゲット層に向けて的確にアピールする必要もあるのです。
ターゲットが感じる魅力や関心事は異なるため、具体的なターゲット像に合うアピールポイントやデザインを検討することが重要です。
年齢層や好みのテイストやこだわり、などの要素を考慮して、ターゲットを具体的に定めましょう。
ホームページを構築する=作る段階での注意事項は、成功に向けたホームページを手に入れる上で極めて重要です。
以下は、構築の段階でやってはいけない5つのポイントです。
【モバイル(レスポンシブ)対応になっていない】
現在はほぼ半数以上のユーザーがスマホなどの携帯端末からインターネットを利用しています。
中でも建築・建設業界において業者を探しているユーザーはほぼ、空き時間や移動時間に携帯からネット検索を行っていることがほとんど。
にも関わらず携帯がモバイル対応していないと、多くのユーザーにとって利便性が損なわれます。
先ほどお伝えしたように、特にBtoCサービスとなる事が多いリフォームや外装、塗装などの依頼についてはスマホ利用率が高く、レスポンシブ対応は必須です。
モバイル対応のないサイトは利用者の損失に繋がる可能性があります。
【ページ速度が遅い】
次に、ページの表示速度が遅いサイトはストレスを感じ、早期離脱の原因となります。
理想的な表示速度は2〜3秒以内であり、画像の最適化などで改善できることが多いのでぜひ表示速度の最適化の対応を検討しましょう。
【SSL化されていない】
SSL化がされていないと、「このページは安全ではありません」と画面上に表示されるため、ユーザーは不安から離脱の動きをとります。
そもそもSSLはデータの暗号化によって第三者へ情報が渡ることを防ぐセキュリティすが、ユーザーに安心してサイトを見てもらうために対応は必須といえるでしょう。
【ページの移動が多い】
必要な情報をスムーズに受け取ることができないような、情報が異なるページに分散しているサイトではユーザーにストレスを与えてしまいます。
ユーザーが知りたい情報はコンパクトまとめ、その動線も考慮したわかりやすく使いやすいホームページをめざしましょう。
【無料のレンタルサーバー】
無料で利用できるレンタルサーバーは、容量やCMSの利用制限、サポートの不足などのデメリットがついて回りますので、会社としてホームページを持つ場合には避けたほうが良いでしょう。
セキュリティやサポート体制がしっかりしている「有料サーバー」を選ぶことが賢明です。
これらのポイントに留意することで、ホームページの構築段階で不具合や問題を未然に防ぎ、ユーザー満足度の向上が期待できるホームページを作ることに繋がります。
やってはいけないデザイン
ホームページの良し悪しを判断するうえで、ホームページのデザインは大きな要素です。
こちらでは、デザイン面での5つの注意点を紹介します。
【コンセプトがわかりづらい】
HPでは、デザインで企業や事業のコンセプトをいかに伝えるかが重要です。
伝えたいコンセプトを効果的に伝えるための「伝わりやすさ」が意識されていないようではホームページを持つ意味が薄れてしまいます。
【デザイン≠ターゲット】
次に、ターゲットに合わないデザインは避けるべきです。
ターゲット層によって効果的なデザインは異なります。例えば、女性・主婦がターゲットだからといってテーマカラーをピンクにすることが良いとは限りません。ターゲット層の実際の嗜好やトレンドと自社の施工の特徴を分析し、効果的にターゲットに訴えかけられるデザインにしましょう。
【統一感のなさ】
デザインやメッセージに統一感がないと、ホームページ全体がまとまりのない印象を与えます。
色のトーンや文字の大きさ、フォントなどを統一することで統一感のあるデザインを実現することが大切です。
【見づらさを感じる】
「見づらさ=視認性が低い」デザインには注意しましょう。
小さすぎる文字や写真はユーザーにとってストレスとなり、読みにくいホームページにつながります。
また、パソコンでの見た目だけではなく、スマホから見たとき=レスポンシブデザインでも見やすいかどうかも確認しましょう。
これらのデザインのポイントに留意することで、ユーザーにとって魅力的で分かりやすいホームページを構築することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した内容は、どれも「やってはいけないこと」であり、ホームページを作るうえで非常に大切な要素です。
しかし逆を言えば、やってはいけないことをやらなければ、ユーザーにとって見やすく、満足してもらえるホームページを作ることができるということです。
ある程度費用をかけて作るホームページですから、失敗のないようにしっかりと計画を立て、確認をしながら進めていきましょう。
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