現代のビジネス環境において、企業の顔とも言える存在のホームページ。
特に、建築・建設業界では、施工センスと信頼性を求める顧客に対して、自社の技術とクオリティをいかに見せるか、が極めて重要です。
そこでポイントとなるのが、ユーザーの視点を考慮した「ユーザーインターフェース(UI)」と「ユーザーエクスペリエンス(UX)」のデザインです。
このコラムでは、UIとUXの違いを明らかにし、それらがSEO対策にどのように役立つか、そして具体的な施策を提案していきます。顧客に高い満足度を与えられるホームページになるよう、是非参考にしてみてください。
「UI」や「UX」という言葉を最近見聞きしたことはありませんか?
UIやUXは、ホームページの成果につながる重要な要素ですので、今回のコラムで中身を解説していきたいと思います。
■UIとは?
UIは「ユーザーインターフェース」の略で、ホームページを閲覧する、もしくは操作する際の視覚的要素のことです。
例えば・・・
<閲覧要素>
・画像
・動画
・カラースキーム(色味)
・フォント
・テキスト(文章)
など
<操作要素>
・ボタン
・メニュー(ナビゲーション)
・各種フォーム
・スライダー(画像がスライドして表示される部分)
ユーザーはこのような要素から閲覧しているホームページの情報をダイレクトに受取るため、ホームページを制作するうえで非常に重要な要素となります。
■UXとは?
UXは「ユーザーエクスペリエンス」の略で、ホームページの閲覧でユーザーが得る体験・感情を指します。
例えば、
・ホームページの読み込み速度によって与える体験・感情
速い →快適
遅い →不快
・知りたい情報
見つけやすい →満足
見つけにくい →不満足
・問い合わせのしやすさ
しやすい →便利
しにくい →不便
このように、ホームページを閲覧する際にユーザーが取る行動にたいしユーザーが得た全ての体験からくる感情がUXです。
■UIとUXの違いは?~
ご紹介の通り、UI=要素、UX=体験、という点が全く異なりますが、「要素=UI」から得るものが「体験=UX」ですので、この2つは切っても切れないものであり、ユーザーが好印象を抱き満足感を感じられるホームページにするためには優れたUIが必要不可欠である、という事が分かります。
UI/UXデザインSEO(検索エンジン最適化)とも深く関連しています。
大手検索エンジンのGoogleは近年、UXを評価する要素を検索アルゴリズムに取り入れ始めました。
これは「Core Web Vitals」と呼ばれ、ユーザーのウェブ体験における利便性を測定する指標です。
例えば、
・LCP=ページの読み込み時間
・FID=ユーザーが最初に行った動作に対するブラウザの反応時間
・CLS=レイアウト等、ビジュアル面の安定性
これらの要素はユーザーがウェブサイトを快適に閲覧することに大きく関わるため、SEOの観点からも重要視されています。
優れたUI/UXが反映されているデザインは、ユーザーがウェブサイト上でストレスを感じることなく閲覧できる環境となり、離脱防止や滞在時間の増加につながります。
また、明確で使いやすいナビゲーション(UIの一部、一般的にはメニューボタンと呼ばれています)は、検索エンジンがウェブサイトのコンテンツをクロール(徘徊)しサイトの情報を理解・評価しやすくするためにも大切な施策です。
つまり、UI/UX設計の最適化は、単にユーザー体験を向上させるだけでなく、SEOパフォーマンスを向上させ、結果的にはより多くの見込み客をウェブサイトに引き付けるのにも役立ちます。
実践ガイド:建築・建設業のホームページ向けUX/UIデザインの施策案
では実際に、ホームページを改善するためのUX/UIデザインの具体例をご紹介します。
① 直感的で分かりやすいナビゲーション
ユーザーが求めている情報を簡単に見つけられるナビゲーションや動線を用意することが大切です。
頻繁なアクセスが想定されるページやサイト内での動線を洗い出し、アクセスがしやすいようにしておきます。一般的に「トップページ」、「施工事例」、「事業内容」、「お問い合わせ」などの基本的なページが含まれます。
② デザインの工夫と事例の見せ方
建築・建設業者は、施工のクオリティやテイストを画像や動画などのビジュアルで直接示すことができますので、それを活かすことでUIの要素をグレードアップすることができます。
施工後の魅力的な写真や動画などを使用し、ユーザーにインパクトを与え、関心を引きましょう。
③ 効果的な行動喚起
ユーザーが次に何をすべきかを指示する明確なコール・トゥ・アクション(CTA)と呼ばれるものが重要です。例えば、「見積を依頼する」「今すぐ電話する」「資料を請求する」「施工事例を見る」などがあります。
CTAはサイトのデザインにおいて他の要素とは差別化を行い、直感的な言葉で表現することで、クリックへと誘導していく効果を高めます。
④ レスポンシブデザイン
現代においては、パソコンだけではなく様々なデバイスから閲覧されるため、あらゆる画面サイズにおいて適切な表示がされるようモバイルに最適化されたデザインとすることが大切です。
特に建築・建設の分野においてはスマホでの検索も非常に優位なため、レスポンシブデザインの導入はSEOにも有利です。
これらの施策は全て、企業ホームページが見込み客に対して魅力的で使いやすく、そして検索エンジンにとっても価値が認識されるようにするために必要なステップです。
UI/UXを意識したデザインによってホームページの印象をアップし、成果の出るホームページへとつなげていきましょう。
まとめ
UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)のデザインはその魅力と使いやすさによって、企業の顔であるホームページの印象を大きく左右します。
また、UI/UXデザインを取り入れることで、SEOにおいても有利性を発揮しますので、積極的に取り組むべき課題であるといえるでしょう。
『何をどうしたらよいか分からない』という場合も、見せ方のポイントやコンテンツの組み方などを制作のプロである当社がしっかりとサポート・ご提案いたします。
ぜひお気軽にご相談ください。
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